水認証機構

Water Certification Institute
名水「心清水(こころきよみず)」の故郷は、紀伊山地独特の険しさと無尽蔵の森林が共存する地、奥伊勢。

悠久の時がつくりだした山々と渓谷が静かに連なり、秘境にも事欠かず、日本百景にも数えられる奥香肌峡(おくかはだきょう)も位置します。

紀伊山地は1,000年以上前から聖地として山岳仏教や修験道の修行が行われてきました。
普遍的な価値を有する場所として、紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録されていることは周知のとおりです。

澄んだ空気、豊富な降水量、水を育てる森林、特殊な岩石層、これらのどれ一つが欠けても、天然水「心清水」の特別な水質はつくられなかったでしょう。

豊富な天然カルシウム含有量でアルカリ性の「心清水」の水質成分は、国産水では他に例のない稀有なものです。

水認証機構は「心清水」の採水地を視察し、その水が飲料水として優れた特徴を持っていること、そして水循環を損なうことのない持続可能な水であることを確認しました。

ミネラルウォーター「心清水」の水源地は三重県松阪市飯高森に位置します。険しい紀伊山地と峡谷が続く一帯で、峡谷を下る清冽な源流を左右から青々と茂る森林が包みこみ、青空の下で雄大に醸し出される生命力が感じられます。

この地に降った雨や雪は森林で涵養され、ゆっくり地下に浸透し清冽な地下水になり、湧水は源流となり下っていきます。櫛田川上流の透明度高き清流は、そこを訪れる人々の心を和らげる存在となっています。

香肌峡の奥深い山地でボトリングされるミネラルウォーター「心清水」は、採水地の自然に恵まれただけでなく、飲料水として他に例をみない珍しい水質をもった鉱泉水をボトリングしたものです。国産水として珍しくカルシウムを豊富に含んだアルカリ性の水で、硝酸性窒素などの汚染からも無縁な、飲み水として良質な特徴を備えています。

この特別な水ができた秘密は地中深くの岩石層にあります。水源地の地下層は三波川変成岩という岩石層でできていますが、それは約1億2000万年前~6000万年前に地下深くの強い圧力で形成されたものです。

海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込み、地中深い場所で高圧により変質したその特殊な岩石は、今、悠久の時を経て、地下に浸み込んだ水をじっくりと磨き、たっぷりとカルシウムを含ませたアルカリ性の天然水をつくっているのです。
紀伊半島上の心清水の水源地は上の地質図で緑丸で示したところにあります。
ご覧のとおり、その一帯の岩石層は渋緑色(変成岩)であり、具体的には三波川変成岩といいます。結晶片岩に代表される変成岩が多く見られ、水認証機構の視察時にも櫛田川沿いに露出する変成岩群を観察しました。

一方、心清水の採水地点は地中深くの全長700mにもなる鍾乳洞窟の中にあります。鍾乳洞は主に石灰岩ですから、採水地の岩石層はおそらくは数億年前に海底に堆積したサンゴなどが固まってできた石灰岩がもとになっていると思われます。
自然に存在する地下水は浸透する過程で岩石から各種のミネラルを吸収します。岩石のうち「石灰岩」は豊富なカルシウムを地下水に与えます。日本では比較的石灰岩より火成岩層が優勢で、カルシウム豊富な水は多くありません。

その一方で、日本の水のほとんどは軟らかくさっぱりとしており、和食との相性がとてもよいことが挙げられます。ただし、ヨーロッパのように水でミネラルを摂るということが一般的にはできません。

飯高森の巨大鍾乳洞の亀裂から自噴する鉱泉水は石灰岩層から吸収したカルシウムを豊富に含みます。国産の天然水として心清水のカルシウムはずば抜けており、マグネシウムも一定量自然に含有、pH8前後の弱アルカリ性、といった健康的な飲み水となっています。
前述のとおり、「心清水」は他にはない水質特徴を持っており、カルシウムが豊かなアルカリ性の心清水は多くの現代人の健康に資する水であるといえます。

水認証機構による【名水認定】に必要なもう一つの重要な条件が「水資源の持続性」ですが、心清水はその条件も満たしています。心清水の水源は地中深くにある全長700mの巨大鍾乳洞窟にありますが、洞窟の奥深くにある自然の亀裂から自噴している鉱泉水をパイプラインを通し外気に触れずに洞窟入り口のボトリング工場まで引き込んでいます。

持続可能な水とは、将来にわたってその水が減ったり涸れることの無いこと、そして周辺の水循環に何ら悪影響を与えない水を差します。例として、ある市販飲料の原水が工場地下から電気ポンプで大量に採水された地下水だとしましょう。日本では地下水の所有権はその土地の所有者に属しますから、揚水規制がない限り好きなように大量の地下水を毎日ポンプで汲み上げることができ、利益最大化のために飲料メーカーとすれば売れる限り最大量の地下水を汲み上げるインセンティブが働きます。 50年後、100年後の水資源量の維持・回復が担保された水でない限り、水認証機構による名水認証は与えられません。

心清水は自然に自噴する鉱泉量がそもそも少量であること、人工的な汲み上げは一切行われていないこと、また大量生産キャパシティの設備でないことから、今後例え製造量が増えたとしても周囲の水資源保護に影響は無いと考えられます。

水認証機構では独自の現地調査により心清水が持続可能な水資源であり、周囲の水循環環境に影響を与える採水形態ではないことを確認しています。

このへんで閑話休題です。巡礼の地としても有名なフランスのルルドの泉をご存知でしょうか?

ピレネー山麓の小さな町の洞窟で湧くその水を飲んで病気が治ったという報告が多数あるといいます。

ここでは宗教的、精神的効果の解釈はできませんが、水認証機構委員が現地で採水検査したところ、ルルドの泉と心清水の共通点として、

【カルシウム豊富】、【アルカリ性】、そして【汚染度が低い】ことが挙げられました。
では、ルルドの泉と心清水の水質が似ている理由はどこにあるのでしょう?

前段をお読みの方はお分かりですが、まずは岩石のタイプ。そうです、ルルドの泉も石灰岩質からの湧水です。
でも、石灰岩質はヨーロッパ中に広く存在しており、それだけでは理由になりません。

地形はどうでしょうか? 

ピレネー山麓にあるルルドは急峻な地形に位置しています。心清水の採水地も山地で、平坦な場所は限られています。

これらから、「急峻な石灰岩層」が無垢ながらカルシウムを豊富にする大きな要素と考えられます。

自然に存在するミネラルウォーター「心清水」は、優れた水質を保持した充填方法でつくられています。

ポイントのひとつはBottled at Source(ボトルド・アット・ソース、採水地充填)。心清水は源泉の鍾乳洞窟に隣接するボトリング工場まで外気に触れずにパイプラインで送られます。

ミネラルウォーターの本場ヨーロッパでもボトルド・アット・ソースが基本ですが、心清水も基本に忠実にボトルド・アット・ソースとなっています。

心清水の製法上の2点目のポイントは、非加熱充填であること。
ミネラルウォーターは天然水独特の健康的な成分とおいしさに価値がありますが、商品である以上、細菌などを防ぐ除殺菌が求められます。日本では大手製品を含め多くの市販品が加熱殺菌されていますが、加熱処理は水の組成を崩し天然性が大きく低下します。安全性と天然性を両立するため、心清水は加熱処理をせず、高度フィルターと紫外線殺菌による処理を施しています。